今週の十句(十月第三週)
かぶと虫きっと真面目な私生活 富澤秀雄 竹の皮脱ぐそれなりの気苦労も 一門彰子 起床ラッパを鳴らすまいぞと永良部百合 橋本昭一 足元をくすぐるルンバ新茶の香 湯川千佳子 青梅や目覚めて遠し母の里 依岡フク子 赤いばら握手 […]
かぶと虫きっと真面目な私生活 富澤秀雄 竹の皮脱ぐそれなりの気苦労も 一門彰子 起床ラッパを鳴らすまいぞと永良部百合 橋本昭一 足元をくすぐるルンバ新茶の香 湯川千佳子 青梅や目覚めて遠し母の里 依岡フク子 赤いばら握手 […]
皮脱いで筍光の棒になる 富澤秀雄 身をすすぎつつ河骨は花一つ 一門彰子 飛行機雲が分ける藩領椎の花 橋本昭一 大阪の蝉とっぷりと関西弁 西原千津子 待ちながら 夏 花言葉濡らさずに 山口砂代里 ゆっくりと父想う日の茗荷汁
一門彰子さんの「四季吟詠句集36」が、6月30日に発刊された。 この句集は「俳句四季」で特選を得た作家による合同句集である。 「俳句と私」と題するエッセイと俳句57句が掲載されている。 冒頭の句「鳥の巣がくすぐつたくて嬉