月の森俳句会

今週の十句(令和五年一月第三週)

ととととと啄木鳥森の調律師
(比喩俳句・オノマトペの妙)富澤秀雄

林檎煮る美空ひばりを聴きながら
(林檎との取り合わせ)一門彰子

木札みな古び駅前の菊花展
(菊の明るさの強調)橋本昭一

鉢巻を解かれ白菜深呼吸
(白菜の擬人化)中田いつ子

秋茗荷忘れた振りを許されて
(俳味の妙)中森京美

引越しも住まいも孤独ででむしよ
(蝸牛の孤独感)名村幸子

エンドロールにこらえる涙冬に入る
(映画のシーンに感動)西田美智子

一本の葱見失う昼さがり
(葱の行方は如何に)原尚子

わが名呼ぶ空耳すでに秋の声
(どんな声が…)政野すず子

鷺草へ両手でバランス木道を
(鷺草は無事見れたか)三船多美子