月の森俳句会

今週の十句(六月第一週)

口笛も楽器のひとつ鳥の恋(口笛の響きのロマン)
富澤秀雄

大仏のたいらな背中冴返る(微細な感覚的視野)
一門彰子

なんじゃもんじゃの何か不安な花盛り(不思議と不安)
橋本昭一

山笑う阿部寛的モアイ像(ユーモア溢れる句)
西原千津子

好きという手話の振り付け夕雲雀(好きという感情)
山口砂代里

児の問いになんじゃもんじゃの花ですよ(児の疑問)
岸上紀子

亀石は時に半眼囀れり(明日香の巨石の不思議)
岡谷康子

玉葱を提げて古墳の前を行く(玉葱の形状と古墳)
田辺三耶子

クロスステッチ糸の絡まる春嵐(糸の絡まりの心情)
荒木ゆきこ

幼児には地上の星空いぬふぐり(野草からの展開)
磯田硯涯