切株は考える椅子月の森 富澤秀雄
切株に座って瞑想する姿か
俳誌あり春あけぼのの「月の森」 一門彰子
月の森の創刊に対する思い
国道を疾風の如超えゆりかもめ 橋本昭一
ゆりかもめの素早さ
日向ぼこ言葉の森をさまよって 西原千津子
温かく日差し中、俳句を考える
水仙を遠回りして青年は 山口砂代里
青春期の憂鬱な心情
水温むもうこだわりは捨てたらし 岸上紀子
月日の流れがこだわりを解いた
絵の具溶く樹間の冬日混ぜながら 岡谷康子
絵筆に光を溶き混ぜる感覚
今日もまた冬木の瘤を見て歩く 田辺三耶子
何かにこだわりの様な冬木の瘤
マスク着用まず寒紅引きましょう 政野すず子
如何なることも女心を忘れない
凍て道を杖こつこつと我が家の灯 原尚子
我が家の温もりを目指して杖を運ぶ